生きる勇気が湧いてくる本 -遠藤周作

<2013年12月、2014年1月 8才8ヶ月>



私が最近読んだ本の記録です。
「生きる勇気が湧いてくる本
(生涯をかけて愛と人生を見つめつづけた作家の珠玉のアフォリズム)
遠藤周作 騎虎書房」
です。







私は遠藤周作さんの大ファンです。
遠藤さんの著作(エッセイ)の中から「生きる勇気が湧いてくる」ような文章を選び出し「人生とは何か、学ぶこと、遊ぶこと、老い、そして死」とテーマごとにまとめた本になっています。



私の勝手なメモ書きです。



明日のことを思いわずらうなかれ。
もちろん、これは言うまでもなく聖書の言葉である。このあとに次の言葉がつく。
「今日のことは今日にて足れり」

しかし私が好きなのは次のトルコの格言である。
明日できることを、今日するな。
私は時折にこの言葉を自らに言いきかせるのは、今日できる原稿も明日にのばそうとする怠け心が働く時である。
しかし本来はこの言葉、怠けろという意味ではなく、今日の仕事をやり終えたならば、その後は愉快に遊べ、愉快に人生を楽しめ、明日の仕事までガツガツ、今日のうちにやるような奴は結局出世しても、人間として損なのだという意味なのであろう。
「明日のことを思いわずらうなかれ」も「明日できることを、今日するな」も、日本の諺には決してない。
「先んずれば人を制す」とか「先手必勝」のような格言のほうが、アクセク蟻のように働く日本人生活向きな格言なのかもしれない。
小学校の時、先生が予習は復習にまさると言われたのを憶えているが、トルコのほうでは、そうは決して言わないだろう(略)。
アクセク時代はついに終わったのだ。今こそ生活のために生きるのをやめて、人生のために生きよう。アクセクの虫が心に動きだしたら、
明日できることを、今日するな
と心に呟こう。
トルコ人のような考え方も満更、悪くはないではないか。
『勇気ある言葉』より




私はとかくセッカチなので、読んで「そうだよなー」と思いました。

まあ、明日になったら気持ちが変わって(怠け心が起きて)やらなくなってしまうことも多いので、
「今日のー針、明日の十針」という言葉は好きで自分には言い聞かせています。
ネットで調べた意味:わずかな手間を惜しんでやらずにいると、あとでよけいな苦労が増えるということのたとえで、今日なら一針縫えばすむほころびも、明日になれば広がって、十針も縫わなければならないということ。)



上の意味の他に、私が記憶していた意味は、
明日になって、「やろう」と気持ちを起こし行動に移し、針を手にとって糸を通し、布を手に取る手間を考えれば、
思い立ったときにやったほうが楽、、
今日の一針縫う手間は、明日の十針縫うの手間に相当する価値がある
ということです。

それを思えば、「明日に伸ばす」のは私の価値観には当てはまらないのですが、
私は(スイッチが入ると)何でも先回りしてせっかちにアクセク動こうとして、
そしてそれを他人(主に子ども)に同じ行動を要求することが多い(そしてイライラする)ので、
ちょっと遠藤さんの言葉を戒めにしたいと思いました。




**


この図形が三角か、四角か、正三角形の辺が皆同じ長さだなどということは十歳になって知ればよいことであって、五歳、六歳が憶えねばならぬことではない筈だ。
五歳、六歳が憶えねばならぬことは、犬や猫がどんなに可愛いか、白雪姫がどんなに可哀相か、ピーターパンがどんなに勇ましいか、夕焼けの色がどれほど美しいかなどである。
そして遊びの楽しさが彼の人生の思い出につながるような毎日なのである。
『心の航海図』



そして遊びの楽しさが彼の人生の思い出につながるような毎日が大切、、というのはとてもよくわかります。
子ども時代にちゃんと遊んでいないと、ちゃんと大人になれないような気がすます。



世界でも子役などで有名になり大人の世界の中で多忙になった子で、
大人になって事件などを起こす人がいるのは、
そういうこともあるんじゃないかと思ってしまいます。
(お金にことがからんだり、家族の影響もあるのかもしれませんが。)
(もちろん、子役で活躍されて素敵な人もいます。)



うちはあまり近所に遊ぶ友達がいなくて(クラスの仲の良い子はお互い習い事などで時間が合わない&近所にいい公園がない)、放課後家で一人で遊んでばかりいるので、
他の子との関わりの面であまりよくないな、、と思っています。


でも1年生で英会話へ通っていたときに、
毎週授業が終わって教室の前の外でクラスメートとかけっこなどをして遊んでいたのですが、
他のお母さん達に「他の子と遊ぶ時間ってありますか?」と聞いたら、
「こうやって習い事の後にちょこっと遊ぶ感じかしら~」と言っていたので、
そういう子達が増えているかもしれません。


***

あとは、
遠藤さんが子どもの頃のエピソードが面白いです。


「サムイ、カタイの反対の言葉を書きなさい」という問題の意味がわからず「アツイ、ヤワラカ」とは書かずに、
「イムサ、イタカ」と書いたそうです。

雨の日もカッパを着て、朝顔に水をやったり。。
ギャグ漫画のようです。

中学の頃はそばに寄るとプンとにおったからか、
友達からは「ソバプン」というあだ名をつけられていたそうです。



(中学の)数学の試験は白紙に近かった。
解答を書こうにも、問題の意味が理解できないのだから仕方ない。
「白紙はいけない。何でもいいから書け」と秀才だった兄に叱られた。
もっともだと私は思った。
次の試験の時、兄のこの忠告を思い出して教室で問題(幾何の証明問題)と睨めっこしたが、いくら睨んでも答えられる筈がない。
色々と考えた末、全問に
「そうである、まったくそうである、ぼくもそう思う」
と書いた。
当時は灘中もスパルタ教育だったから、私は数学の先生にひっぱたかれた。
『落第坊主の履歴書』



小学校も中学も不成績で、周囲の者や親戚の人たちから馬鹿にされるばかりか、学校の先生からも馬鹿あつかいを受けて、自分でも俺はほんとに馬鹿ではないかという劣等感に悩まされた。そうした時に、母は、
「お前には一つだけいいところがある。それは文章を書いたり、話をするのが上手だから、小説家になったらいい」
と言ってくれた。
もし母が他の人たちと一緒になって、私を叱ったり馬鹿にしていたら、私という人間はきっとグレてしまって、現在どうなっていたかわからないという気がする。
『ほんとうの私をもとめて』



もし子どもが「寒い」の反対語がわからなくて「いむさ」なんて書いたら、
焦ってしまうと思うのですが、
テストできっちりとしていなくても、立派な大人になることもあるんだな、、
と当たり前なことだけど、
改めてそう思いました。


で、、
やはりお母さんの一言の影響は大きかったんですね。
私も「いいところ」を見つけて伝えていけるようになりたいです。





お付き合いくださってありがとうございます。
自分の子どもが友達に「ソバプン」なんてあだ名つけられていたらショックかも~^^;
3日には私もお腹がゆるくなってしまいました。
あとかがんだら腰にきてしまいました。ぎっくり腰まではいかないのですが…。



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ざまき紅子

Author:ざまき紅子
遊びにきてくださってありがとうございます。
旅行、読書、映画、海外ドラマが好きな関東在住の主婦です。
2005年4月生まれの地図と線路が好きな息子(紺太郎・仮名)がいます。
夫とは週末婚です。
小5の2017年1月に夫が急に「受験」を言い出し、本人もその気になり2月中旬から塾(N)に通い始めました。
突如決めた中学受験、1年間しか時間がないし、わからないことだらけで右往左往しています。2018年春に桜が咲くといいです。


(2008年12月の記事は他の所で書いていたものを移したので、日付はランダムになっています。)


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