岩井俊二「Love Letter」とアウシュビッツ

<2011年2月25日 5才9ヶ月>




夫が25日(金曜日)から2泊3日北海道(札幌、小樽)へ仕事?で行っています。


先週末に「このDVDが見たいから、借りておいて」と頼まれたのが、
北海道(小樽)が舞台にもなっている岩井俊二監督Love Letterです。(中山美穂主演)




私はこの映画、前にDVDで見たことがあったのですが、あまり記憶にありませんでした。。
夫が見て「おもしろかったよ。」というので私ももう1度見てみることにしました。


まあまあおもしろかったです。


あらすじは、、

神戸に住む渡辺博子(中山美穂)は、2年前に山で死んだ恋人の藤井樹(いつき)に宛てた手紙を、中学の卒業アルバムの住所を見てポストに投函したところ、驚くことにその返事が届けられてきます。

その返事を書いたのは、樹と同姓同名で彼のクラスメートでもあった、女性の藤井樹
やがて博子と樹の文通が始まります。

こんな感じです。


博子と樹の2役中山美穂が演じています。
回想でつづられる中学時代の樹(柏原崇)と少女時代の樹(酒井美紀)の恋とも呼べないような淡い恋が純粋で可愛くていいです…。



私も好きな人と目が合っただけでドキドキしてしていたあの純粋な時代に戻って恋したいわ~、なんて思いました。



この映画は香港、台湾、韓国で大人気だったようで、
韓国人はこの映画の為に小樽へ旅行へ行きたかる方も多いようです。



この映画、、おもしろいことはおもしろかったのですが、
あらすじとは関係なしに、1つ私が気になる箇所がありました。



樹(女性)が、「中学時代にクラスメイトにもう一人の樹と同姓同名であるために「藤井樹 ハート 藤井樹」などと書かれてからかわれてイヤだった」
とナレーションで言っている場面があります。


その時のセリフが、
アウシュビッツの収容所で拷問にあうように残酷で、、」
というようなものでした。


そこを聞いて、、なんとも不自然というか、、適切でないセリフのように感じました。


純真な中学生として、クラスメイトに名前が同じだからそんなふうに男女の仲をからかわれるのが心底いやだった、恥かしい、、という気持ちはわからないでもありません。


でも、、アウシュビッツの名前を出してくるのは、、ちょっと映画として無神経のようなな気持ちになりました。



もし、アウシュビッツでの関係者の方がこの映画を見たら、、、どんな気持ちになるだろう…。
自分の愛する人があそこで殺されていたら、、
自分がいたら…。



ちょっと大げさかもしれません。
でも、、そんな風に思ってしまいました…。
ナレーションの部分なんだからカットできるはずです。せめて「収容所」だけにしてほしい…。


先月にイギリスの国営放送BBCのお笑いクイズ番組「IQ」で、
広島と長崎で二重被爆した山口彊(つとむ)さんについて、「世界一運が悪い男」などと紹介してお笑いのネタにしていた話を思い出しました。


長崎出身の山口さんが広島に出張して原爆で大やけどを負った後に鉄道で長崎に戻ったことに触れ、
「英国なら電車は止まっている」と
しょっちゅう止まってしまうイギリスの鉄道事情に対しての自虐ネタだったようです。

ゲストのコメディアンが「長崎で入院したのか」とつっこむと、スタジオから笑いが漏れる一幕があり、
司会者が「山口さんが長崎に戻ると、また原爆が投下された」と述べると、観衆は爆笑。

そんな番組内容でした。


日本大使館がBBCと番組制作会社に「山口さんの経験をこういう形で取り上げるのは、不適切で無神経だ」と広報文化担当の公使名で書簡を送り、BBCもそれに対して謝罪したそうです。

asahi.comを参照)



私はこのニュースを読んで、、悲しかったです。

父母が広島出身で原爆資料館なども行っていますし、こういうことで笑いをとる神経が許せなかったです。



国が違うから?知らないから?ジョークだからいいじゃない。



そんなことは言えないと思います。



他人に痛みに対して無関心だったから?
いや、、言い方が悪いかな、、他人の痛みには鈍感なのでしょう…。



漫画でもナチスのマークを使っていたりすることもあります。
それもとても無神経だと思います。



でも、ナチスの強制収容所で毒ガスでのユダヤ人殺戮のあったアウシュビッツ…。。
送られてきた人々の中から、幼い子供、赤ん坊を連れた母親、病弱な者、老人、妊婦などから
(労働者にならないので)先にガス室送りになり、殺されたそうです…。
裸になりガス室へ、、。
戦争の狂気で犠牲になった人々。。



この海外でも人気の映画の中に、、このアウシュビッツの言葉がこういう風に使われていること、、、とても残念に思いました…。


平和ボケなのかしら…。




BBCのように笑いのネタ(ジョーク)にしているわけではないけど、、私は不快感を感じました。





私の考えすぎかな~???
大げさかな~??





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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

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Secre

No title

偶然です。
先週TVスタンドの中を掃除しているときに、この映画のテープ(DVDじゃ、ないですよ~。)を見つけ、懐かしくて見てしまいました。
でもそのセリフには気が付きませんでしたが・・・。

私もよく”こんなことを言って他の人が傷つくのに、わからないのかな?”と思う場面に遭遇します。
お友達の間で起こる時にはそれを口に出してしまうこともあり、そんなときは、”私もそう思うけど、いろんな考え方の人がいるし、人の気持ちを考えるということが出来ない人もいるから、聞き流すしかないよね~。”と言われ、なるべく忘れるようにしています。

ざまきさんの言われるように”平和ボケ”なんでしょうね。

それに気が付いた人が、一人ひとり気を付けるしかないのではないかな?と思います。

>モンキーさんへ

モンキーさんも先週見たばかりですか?
偶然ですね~。
図書委員を選ぶちょっと前の場面でナレーションがはいっていました。

ですよね、人の気持ちには鈍感ですよね。
私もです。
なので、こんなこと書くのもな、、、とも思いましたが。。

男性は労働者として生き残った方も多く、
愛する妻や幼い子供を殺された人もいます。
夜と霧などの画像をネットで見ましたが、
裸にされて並ばされて、、見るのが辛いです。

ですよね、、気がついた人が気をつけるしかないのかな~。
ありがとうございます。

No title

いや、大げさじゃないですよ。私も不快感を覚えます。
以前、新聞の投稿欄で「今は受験戦争という言葉があるけれど、軽々しく『戦争』なんていわないで欲しい。戦争はそんなものじゃない。」と戦争を体験された方からの投書を読みました。
平和ボケ、そのとおりですよね。
何年も前にみたアメリカ映画で原子爆弾をパロディのように使っている場面がありものすごく不愉快でした。

ところで中山美穂さん、いくつになってもお美しいですよね~。
むしろ若い頃よりきれいかも。
1年ほど前かな?ふと「徹子の部屋」で見かけたご主人が別人のようになっていてびっくりしたんですけど(笑)

No title

私もざまきさんに同感です!!!
アウシュビッツの拷問のようになんて
たかが中学生のイタズラに
よく使えますよね。
BBCの番組のことは知らなかったので
びっくりしました。
結局
自分の国で起こっていないことには
鈍感になってしまうんですかね~。
それにしても・・・

>まりっぺさんへ

受験戦争、、なるほど。
その言葉は何の疑問もなく聞いていましたが、体験者からみればそう思われるのは当然かもしれません。
原子爆弾をパロディって…。
悲しいですね…。
原爆展など多くの場所で開催されて多くの人に知ってほしいです。
知らない、、て怖いことですね。

そうですよね~、中山美穂はおキレイですね。
結婚されてお幸せそうですし。
思わず辻仁成の画像検索してしまったじゃないですか(笑)。
髪の毛しか前との違いがわからなかったのですが、
ダチョウ倶楽部の人にしか見えないかも…(笑)。似ていません?

>kovachanさんへ

同感とおっしゃってくださってホッとしました。
本人は本当にひやかしが本当にイヤだったのはわかりますが、
どうしてもアウシュビッツの言葉に違和感を感じてしかたありません。
BBCのことをご存じなかったですか。
聞いてびっくりしましたし、悲しかったです。
ジョークのネタになるとは…。
ですよね、、自国のこと以外は鈍感になるのでしょうね。
プロフィール

ざまき紅子

Author:ざまき紅子
遊びにきてくださってありがとうございます。
旅行、読書、映画、海外ドラマが好きな関東在住の主婦です。
2005年4月生まれの地図と線路が好きな息子(紺太郎・仮名)がいます。
夫とは週末婚です。
小5の2017年1月に夫が急に「受験」を言い出し、本人もその気になり2月中旬から塾(N)に通い始めました。
突如決めた中学受験、1年間しか時間がないし、わからないことだらけで右往左往しています。2018年春に桜が咲くといいです。


(2008年12月の記事は他の所で書いていたものを移したので、日付はランダムになっています。)


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